ボヘミアン・ラプソディが教えてくれた人生哲学
人はひとりでは輝けない
ソロ活動をはじめたけれどもやっぱりQUEENに戻ったフレディを見ながら、転職活動が思うようにいかず悩んでいた過去の私自身と重ね合わせていました。事前情報では他のところで感情移入するはずだったんですが、実際に映画を見たわたしは「ファミリー」というセリフが引っ掛かって、頭のなかをぐるぐると巡っていました。
人気バンドのボーカルが脱退してソロ活動をはじめると今までのように売れなくなってしまう現象はよくありますが、これってミュージシャンや芸能人に限ったことじゃなくて、私たちのような一般人にも似たようなことが起きるんですよね。
会社の中で与えられた課題をなんとか無我夢中になってクリアしていくうちに、難しい仕事やより多くの仕事をこなせるようになっています。
しかし給料は上がらず。会社にとって都合のいい人材になってしまったことに落胆し、自分の能力を適切に評価してもらえていない気がして怒りがわいてきます。
だったら自分の力をもっと活かせる場所に移って働くのが正解に違いない、と過去の私は自分を信じてその場を離れたわけなんですけど、離れて薄々わかりはじめていたのは、私の能力にはそれほど価値がないということ。
「能力」は「能力を発揮できる場所」とセットになってはじめて、価値あるものとして人から認められるのだと、この映画を見て確信しました。
どちらかというと、世の中に欠かせないのはじつは、個人に能力を活かせる場所を与えられる「組織」のほうなんですよね。
組織というのは、仕事仲間や家族。映画の中で「ファミリー」と呼ばれる人たちです。
自分に才能があるような気がして、違う場所で輝きたいと思ったときは、今まで誰かが用意してくれていた舞台や照明を失うことを忘れてはいけない。
自分の「やりたいこと」と「できること」にギャップがあって本領が発揮できないなんて世の中にでると結構あります。自分の能力がどんなものでどこで活かすべきかなんてわからないからです。
そうやって考えていると、自分を必要としてくれる「ファミリー」のもとに帰ったフレディと同じ答えに行きつきます。
光る月を美しいと思えるのは太陽があるからっていうのに似ていて、人も照らしてもらわないと輝けないんですよね。
ボヘミアン・ラプソディの作品情報と配信中の動画配信サービス
基本情報
原題 | Bohemian Rhapsody |
公開日 | 2018/10/24/ |
言語 | 英語 |
上映時間 | 134分 |
出演者 | ラミ・マレック |
監督 | ブライアン・シンガー |
あらすじ
世界が熱狂した伝説のバンド<クイーン>。その光と影を数々の名曲とともに描く感動のミュージック・エンターテイメント。1970年、ロンドン。ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリーは、ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーのバンドのボーカルが脱退したと知り自らを売り込む。二人はフレディの歌声に心を奪わる。バンド名は<クイーン>に決まり、4人はアルバムを制作し、シングル「キラー・クイーン」が大ヒット。個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、その後もヒット曲が次々に生み出され、フレディは“史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。しかし、栄光の影で次第にフレディはメンバーと対立し孤独を深めていくのだった…。
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