星守る犬が教えてくれた人生哲学
自由を謳歌する人には帰る場所がある
私には夢があって、それが「老後に愛犬とキャンピングカーで旅をする」という夢なんですけど、まさにこの映画の設定とドンピシャなんです。
将来家を売り払ってキャンピングカーを買えば実現できるかも?なんて思っていましたが、この映画のラストを見て目が覚めました。
老後にする旅は帰る場所があるからこそ楽しめるのであって、居場所をもとめて彷徨うような旅は人生の終盤においてはかなり精神的にきついものがあるんだなっていうのを知ることができました。
アドレスホッパーなんていう家をもたず転々と暮らす人に憧れたりしましたが、そんな彼らも最期にはどこかに帰るのが普通です。公園や道端で野垂れ死ぬなんてことはまずありません。
見知らぬ土地を旅する若者が私たちに勇気や希望を与えてくれるのに対して、孤独な年寄りというだけで人の目にはこれほどまでに惨めに映ってしまうのかと思い知らされました。
庭の草木に水をやって、家の周りを散歩するくらいしかできない老後でも「どこか旅行にでもいけたらいいのにねぇ」と言える誰かがそばにいたとしら、それはとてつもなく尊い。
星守る犬の作品情報と配信中の動画配信サービス
基本情報
原題 | 星守る犬 |
公開日 | 2011/06/10/ |
言語 | 日本語 |
上映時間 | 128分 |
出演者 | 西田敏行 |
監督 | 瀧本智行 |
あらすじ
北海道のとある田舎町。キャンプ場に通じる林道わきの草むらで、ナンバープレートも車体番号も外されて放置されたワゴン車が見つかった。車内には、死後半年も経った中年男性と思われる遺体と死後間もない犬の遺体があった。 公務員の奥津京介(玉山鉄二)は、読書を日課にする一人暮らしの青年である。「どんな人生も報告書にまとめてしまえば図書館に並ぶ本と同じ」と、京介は思う。幼くして両親を失い、また自分を引き取ってくれた祖父母も去ったいま、彼の関心は人とのふれあいよりも、書物の「ものがたり」の世界に没頭することにあった。 京介が勤務する市役所の福祉課に、地元警察から身元不明の遺体が発見されたとの連絡が入る。京介は同僚と共に遺体発見現場へと赴いた。こうした遺体を引き取って弔うのも福祉課の仕事のひとつなのだ。遺体は50代の中年男性であり、放置されたワゴンのなかで発見されたという。だが、男の身元を示すものは何ひとつなかった。ワゴンのそばの盛り土に気づいた京介は、警官からそれが死んだ男性に寄り添っていた秋田犬を弔った墓だと聞かされる。その時、吹き抜けた風が、京介の足下に数枚の紙片を運んできた。それはレシートやリサイクルショップの買取り証であった。おそらく、死んだ男の所持品なのだろう。偶然なのか、運命なのか、わずかな手掛かりが、京介に男と犬の「ものがたり」に興味を持たせるきっかけとなった。京介は有給休暇を使って、亡き祖父から譲り受けた愛車・ビートルに乗りこむと、男と犬の足取りを辿る旅に出る。
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本ページの情報は2021/07/31時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。
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